X-CarveはCNC初心者を助けてくれるCNC加工機かもしれない?!

  inventables社が販売しているX-Carveは、広いワークエリアを誇るのにも関わらず、CNC加工機としては格安な値段で操作することのできるCNC加工機です。

  国内で個人の手に入る範囲内では、オリジナルマインド社のKitMillなどが有名です。前もって断りを入れますが、KitMillとX-Carveは両者同じCNC加工機ですが、コンセプトとしては極端にいってしまえば真逆といっていいかもしれません。なので、どちらかに優劣をつけるものでもありません。KitMillでは、主に繊細な正確さが求められる切削加工を得意とします。反対に、X-Carveは広いワークエリアで大きな木工作品などを得意とします。

 それでは、なぜX-CarveはCNC初心者を助けてくれるかもしれないかを説明していきます。

付属ソフトEaselが強力過ぎる

 実は、X-Carveが初心者向けではなく、X-Carveの無料で使えるオンライン付属ソフト「Easel」がCNC初心者にとって強力な味方となってくれると思います。
 CNC加工機で切削を行うには、ハード部分を揃えただけでは目的の半分にも到達していないと個人的には思っており、CNCで肝心なのはデータ作りだと思っています。
 しかし、CNCで切削を行うためのデータ作りはCNC初心者にとっては現在のところ、かなりの鬼門の一つとなっているかと思います。新たなソフトの習得にはサンプル作りだったとしても難しいものです。
 ですが、Easelを使えば、画像さえあれば、とりあえず簡単に切削データを作ることが出来てしまいます!

Easel動作画面

 クオリティは、もちろん丁寧に作った人のデータには及ばないですが、ただ画像を読み込ませて簡単な設定を行うだけで切削データを作れるのは初心者にとってはこれほど嬉しいことはありません。

 もちろん、Easelで出来ることは少なく、よりステップアップするにはこの簡単さは逆にデータ作り習得の足かせになってしまう可能性も否めません。しかし、何か作品を1つ完成させることは習得へのモチベーションにとって大事なモノだと思います。結局、簡単が故にデータ作りに対する学習をしない方は、少なくともより難しいソフトから始めてもどちらにせよ学習できないのかなとも思います。

 なので、X-Carveで使うことのできるEaselは、CNC初心者が最も操作しやすいソフトで助けてくれるソフトなのかもしれません。
ただ、大きな問題は、X-Carveは海外でしか販売しておらず、輸入するためのハードルがあります。CNC加工機はどちらにせよ簡単な道は無いのかもしれません。笑